2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
さいきんハマっているのが、ものすごい熱量をもって、他人を巻き込んでいく、企業家とか、組織の長、みたいな人についての記事だったりインタビューだったりを読むことで、自伝は読まない。客観的に、そのそばにいた人が書いたものとか、引き出した発言が、…
日記は書いていた。今から10年以上昔のことである。しっかりした足取りで、毎日毎日書きつがれていったけれど、次第にそのストライドには元気がなくなり、ぽつりぽつり続いていく足跡、砂浜の上の頼りないフットスタンプみたいで、やがて注意していないと見…
ナボコフ生前最後の−不思議な言い方だが、あえてこんな風に書いてみたくなる−小説。中編程度の長さで構想されていたが、その死によって中絶された。故人の遺志により公刊されてこなかったが、偉大な父とその仕事を病的なほどに敬愛し、外部からの批判や著者…
『噂の真相』は2004年4月号をもって休刊した。今では年に何回も、好きだった雑誌の休刊のニュースに接しているから、いちいちにそう悲しい思いもしないが、この時は本当に寂しかった。休刊まえの何号かは、表紙で休刊までのカウントダウンをやっていたが、そ…
ナボコフ最後の小説。中編程度の長さで構想されていたが、その死によって中絶された。故人の遺志により公刊をされてこなかったが、偉大な父とその仕事を病的なほどに敬愛し、外部からの批判や著者に不利益な仮説に対して忠実な番犬のように戦う反面、ナボコ…