週刊ヤングサンデー』買う。平田裕香http://www.nigun-niiba.co.jp/yuka/)のグラビア、なんか久しぶり。思えば平田とも細く長いお付き合いだ。ムックも買ってるしそんな細くはねえけど。

平田裕香のグラビアの良さをなにかに例えるならどんなだろうね。日向ぼっこしてる感じかな。それとも…そうさな、爛れた真夏の昼下がり、砂浜にだらしなく寝ころんで、半分居眠りしながらとろろ蕎麦を食べている感じかしら。口の端っこから汚らしい感じでみょろんと糸が引いていて、砂つぶに垂れ下がっている、やがてとろろの糸を伝って涎が垂れてきて、それが光を反射している、そんな感じかしら。もちろん手は使わねえで、犬食いでね。そんな安心感と退嬰した感じが共同歩調で進んでいく時間の流れが、平田のグラビアにはある。

これはどういうことでしょうか。思うに、昨今のグラビアは見るものに緊張感を強いるものでありすぎた。インリン松金洋子小倉優子、着エロ勢、もしくは森下千里なんかでもいいや。みんな奇を衒いすぎ。変化球を投げすぎ。撮る方もアタマ使いすぎ。

そんな中で平田裕香の突出したフツーさはなんなんだ。絶滅品種じゃねえか。コスプレもしない、際どいショットもない、キャラも普通だ、テレビにも出てこねえ、レースクイーン的なスタイルの良さやある種のキツさもない。カメラ構えて写真撮る方も構えたところがない。「なんかこの被写体使って新しいことやってやろ」的な新潮社の『月刊○○』シリーズや『SPA!』のグラビアみたいな毒電波も伝わってこない。この牧歌的な、ただ胸が少々でか過ぎで表情の柔らかい女の子が、水着を着てありきたりなポーズをとっているというだけの普通さ。これはもしや、ある種の胎内回帰ではないか。平田裕香はおれらグラビア読みが回帰すべきグレートマザーなのだ。って見事にやっつけてる結論のいい加減さに呆れるよ。時間がない、本家の更新作業に移るか。