インディペンデントな音楽フェスティバルの現場報告4

13日。前夜朝までの宴会で、起きたのは14時だ。BEAT CRUSADERS主催の野外フェス「BOYZ OF SUMMER」は、千葉みなとのポートタワー下の公園にて、この日13時からスタートだったが、ヤケになる気持ちおさえ、おれは身づくろいして千葉へ向かった。

京葉線千葉みなと駅を歩くこと15分。人もロクにいねえ暗く寂しい通りを、海のほうへ音楽を頼りに歩き、会場に着いたのはトリのビークルが始まった19時。ASPARAGUSも見逃し、やさぐれた気持ちになったかと思えば、そうでもない。

緑に包まれ、傾きの緩いすり鉢を半分にしたような会場の形状、規模、ファンの雰囲気のよさ、そしてヒダカを中心とした出演者の温かさと適度な酩酊具合などに大変気持ちよいものを感じることができた。上野不忍池のころ(http://d.hatena.ne.jp/breaststroking/20040817#p2)のあたたかい雰囲気が、この規模(5000人〜1万人の間か)でもキープされているのがすばらしい。インディペンデントなロックフェスとはバンドの知名度や規模からすれば呼べないが、良い音楽をやっている友人を集めて野外で手作りで音を出そうというDIYスピリットが、この企画にはまちがいなくある。ポートタワーに見下ろされつつ、1度目のアンコールで演奏した、出演バンドのなかから、ビークル+千葉出身者で構成したメンバーによるThe Specialsの「Little Bitch」、そして出演バンドの大半がステージに出てのラスト、「BE MY WIFE」にグッときた。