廃人と子どものポルカ1 いまさらエアプレイのすごさに驚く


正月で時間を持て余して、ネットワークオーディオシステムの研究。この日のために専門誌を、買い集めていたのだ。
たぶん、YouTubeをテレビで見るために買ったんだと思うが(追記:思い出した。パソコンの画面がテレビにそのまま映せると勘違いして買ったのだ。それがやっと実現したのか)、アップルTVは豚小屋時代からテレビの横に設置してあったが、引っ越してからはYouTubeの音やパソコンから飛ばした音楽を、テレビスピーカーからそのまんま出している状態なのでなんとかしたかった(引っ越し前はテレビにPC用のスピーカーをつないでいた)。

テレビにつけるアンプとスピーカーをオーディオ誌の中から選ぶ、その楽しい作業の中で、アップルのエアプレイの使い方にやっと気づいた。
アップルTVについては、便利だけど結局iTunesYouTubeがテレビで使えるだけの機械じゃないかと思っていたが、これにエアプレイが組み合わされば、何通りも面白い使い方ができる。というか、組み合わせて初めて力を発揮する。

音楽、写真、動画、なんでも手当たり次第にテレビに映したり、自分のところで一番しっかりしたオーディオで鳴らしたりできる。しかも、それらはローカルに保存されていなくてもいいのだ。スマートTVというのは、こういうことを言うんだな。

appleTVそのものやAirPlay対応のテレビなりオーディオ機器がちまたに増えれば、これからはどこに行ってもiPhoneひとつ持っていけば、おうちのリビングのように過ごせる。

このまえ自分は、ももクロの「ももいろクリスマス2013」を埼玉のU局で観ていたが(とつぜんまたミーハーでももクロに手を出したかと思われるか、そこまで思う人はいないか知らないが、この一年半くらいだけど、けっこう熱心に見ている。しかし、フェス以外で一度もチケットが取れたことがなく、毎回映画館やライブハウスのライブビューイングで見ている。3500円もするんだこれ。良い商売だな)、これが一時間しかやらなかった。しかし放送終了まぎわに「つづきはUstreamのオフィシャルアカウントで見られます」というようなテロップが出て、まさかと思ったが、高画質でその先を無料配信で見せてくれた。自分はこのときにはエアプレイのすごさに気づかない魯鈍状態だったので実現できなかったが、これなどは、iPadiPhoneでユーストを受けて、それをリビングのテレビに飛ばせば、大画面で見られるわけである。ももクロの太っ腹と、技術の進歩が合体して、感動的なものである。

ほかにも、プレゼンをやる人にもいいだろうし、ホームパーティでみんなで何か聴いたり見たりする人にもいいだろう。しかしなにより、エロというジャンルにいちばん良い。これは多くの男子に福音となるであろう(もうなってるか)。時代はまた一歩先に行った。特に、DMMなどのエアプレイ対応サービス(専用アプリがある)と組み合わせることで、完全に家中のローカルというローカルから妖しげなファイルは姿を消し、ここに霊界との交信のようなクラウドエロが実現し、夜ごと密室で完全犯罪を行うお父さんたちが今後、増加傾向を見せるだろう(同時に、先験的な地方のビジネスホテルのペイチャンネル用カード販売機はカンコドリが泣き、全国的な現象にまで広まってゆけば、さらによいだろう)。

しかしエアプレイという言葉はいろいろ見聞きしていたのに、なんで気が付かなかったんだ。機械は好きだけど本質的には機械音痴なんだろうなおれは。