あるくりごと

はてなダイアリーで固有名詞を連ねていけば、それがキーワードになって外にどんどん繋がっていくと思っていて、それは一面で正しいのだけれど、「インターネット」とか「雑誌」とか、そういう漠然としていて浅い単語しか繋がっていかないのは、ちょっと考えれば当たり前なのだが面白くない。かといってはてなダイアリーの短い歴史の中でほとんど使われてこなかった固有名詞について、積極的に用語説明を書いていくようなブレイクスルー精神は持ち合わせていないのだ。

で、他の人がどのように用語説明を書いているのかと見てみると、辞書的な情報性・網羅性に徹しているものと、そうでなくて何かビアス(でもフロベールでも筒井康隆でもいとうせいこうでもなんでもいいけど)の『悪魔の辞典』のような、ひねりの効いたことを書いているものの二種類がある。後者にはさっき書いた漠然とした言葉が多い。こういうものは面白いものもあるが、自己満足的なものとか、何を意図しているのかよく判らないものが多いように見える。こういうものには関心空間のように、メディアとしては広がっているのに、なぜか閉じているという不思議な空気感がある。

で、何が言いたいかというと、はてなダイアリーで「中公文庫」と書くと自動的に外側の二字にはさまれた「公文」がキーワードになってしまうということだ。ちょっとツラインダ。