2003-01-01から1年間の記事一覧

愉楽百景、あるいはある日本語の系譜

「ところでだ、お前のチンポだが、ちゃんと剥けてるのか? 包茎手術とか、ここでやっといたほうがいいんじゃないか? 今なら無料だぞ。どうだ、一つやってみるか? 何なら、鼻とかも別にいらないんじゃないのか? 穴さえあれば足りるわけだからな。斬っちゃ…

http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b45326018ひたすら切り抜くことすでに140ページ。真夏のビーチフラッグス大会の覇者の如き荒々しいスピードだ。ぜひ写真で見たかった。

タワレコで『HISTORY OF JAGATARA ナンのこっちゃい I』(→amazon)、ゆらゆら帝国『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』(→amazon)を買った直後に翌日からポイントが二倍になるという告知を目にして陰鬱な気分に陥ったが、直後に石原さとみが表紙の…

はてなの新機能である「おとなりページ」(http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20031013)は、はてな界の重力から自由なサイトさえもその網にからめ取ってしまう、蠱惑的な装置だ。http://a.hatena.ne.jp/map?http://member.nifty.ne.jp/loom/loom1.htmこれ…

毎年この時期になるとライブや講演会の予定が多くなる。今月は8日までに4本のライブを見るロケットスタートぶりで週末にはすっかりクタビレ果てて、ピエール瀧が7時間ぶっ通しで何か(←ここに傍点)をやる、「7hours」に行けなかった(エスロピIIのレポート…

画面左の柱に手を加えた。先日、別なところでやっている親サイト(http://member.nifty.ne.jp/loom/)からこちらに橋を渡したが、それを受けて今回こちらからも架橋し、相互に行き来ができるようにした次第だ。向こうではこちらより長めの文章を断続的に書い…

ぼく(たち)の好きな冒頭 7

初めの間は私は家の主人が狂人ではないのかとときどき思った。観察しているとまだ三つにもならない彼の子供が彼を嫌がるからと云って、親父を嫌がる法があるかと云って怒っている。畳の上をよちよち歩いているその子供がぱったり倒れると、いきなり自分の細…

音楽関係者のウェブサイトとしては、(ある面で)菊地成孔の日記に匹敵するほどの文量と勢いを誇るアビスパ福岡のゲームレポート( http://oak.zero.ad.jp/~zaj91105/hakata)が目を引くアヒトイナザワ( http://oak.zero.ad.jp/~zaj91105/ahito)の日記が9…

坪内祐三トークショウ於神保町東京堂。http://www.tokyodoshoten.co.jp/event6.htm上記のイベントは11月1日の15時開演だが、同日14時には青山ブックセンターで、阿部和重の『シンセミア』刊行記念トークショウがあるのだった。http://www.aoyamabc.co.jp/pub…

グラビアのある国に生まれて良かった、これまで世間から後ろ指さされ石もて追われようとグラビアを追い続けていて良かった、そんな風にあまねくオールリビングシングスに心から感謝したい、2003年10月の一風景。

アマゾン・アソシエイトについての現在の考えとおことわり

前回の更新の中で、特にことわりもなくアマゾン・アソシエイトを使ったリンクを貼った。はてなダイアリーを利用していない方に説明すると、はてなダイアリー上ではISBNやASINのコードを文中に書けば、そのままamazon内の該当商品へリンクを貼ってくれる。こ…

坂本龍一の新旧曲を4日間に亘って演奏するという(圧巻の演奏予定曲目はここ)、ピアニスト岡城千歳の「岡城千歳/坂本龍一MEGAピアノ《プレイズ・サカモト》」は、7日、正式に中止がアナウンスされた。http://www.chitoseokashiro.com/news_j.htm9日には主…

ナボコフの『青白い焔』、四方田犬彦の摩滅の研究(もう何年も前から予告していた仕事だ)、片岡義男の文庫など、今月来月の筑摩書房の新刊は、充実したラインナップ(情報元:ヤスlog)。http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20031005#p1

もう明日(9日)になってしまうけれど、早稲田大学でボードリヤールが講演をするとのこと。通訳とコーディネートは、おそらく日本で最もボードリヤールと近しい、塚原史。「ボードリヤール、21世紀の世界を語る―グローバリズムと暴力」 http://www.waseda.ac…

http://d.hatena.ne.jp/ESSAIM/20031003西荻大統領(id:ESSAIM)の広告批評第二弾。大統領が意外な広告批評家であることを知り、少しおどろいた。

まがじなりあ・あちらこちら 1

mag

『週刊新潮』の福田和也の連載で、『スペインの宇宙食』(→amazon)の著者として菊地成孔が紹介されていた(『すごい奴「菊地成孔」登場』)。二人のむすびつきは既に知っていたので意外ではなかった。菊地氏の存在を福田氏に教えたのは、福田ゼミの学生であ…

こんなのがそうだと言えるのかというくらいささやかに取材協力した『アサヒ芸能エンタメ!』11月号が届く。ぱらぱら見ていたら「若槻千夏ら旬のグラドルが週替わりで登場」という見出しでこんな記事があった。 毎週、旬のグラビアアイドルたちが登場、今まで…

渾身の大作を発表してから間を置かず、話題性のあるノンフィクションを刊行する重松清はカッコいい。エロ関係の仕事のそこそこのブレイクと阪神タイガースバブルで、すっかり「上がり」になり「ゆるゆる」になってしまった井上章一はカッコ悪い。

ぼく(たち)の好きな冒頭 6

人間の記憶は薄れやすいものである。 おそらくは今日、十五年前日本を揺がした一大事件と、それに続く戦争状態という比較すれば散文的な事態とをあえて思い起そうという者はあるまい。地方の一県が分離独立したからといって、日本全土を暗雲が覆い尽くした訳…

早稲田青空古本市は明日から。http://www.w-furuhon.net/aozora/

神保町で『芸術新潮』10月号、『別冊宝島885 教科書が書かないJポップ批評30 YMO&アーリー80's大全』、『彷書月刊』、『波』、『一冊の本』、『en-taxi』3号、『BUBKA』、付箋二つを買い、ジャニスで羅針盤の新しいミニアルバム、ニール・ヤングの『ZUMA』ほ…

日付が変わるころ、「MUSIC CITY TENJIN」から帰宅。http://tenjinsite.jp/mct/「街中に音楽があふれ出す2日間」のコピーにある通りのイベントで、大変感心し、愉しんだ。演奏のみならず街の様子が良い。歩いていると自然に聞こえてくる歓声や轟音は、バンド…

片岡義男の名著が、今月ひっそりと文庫で出た。http://www.monolith.co.jp/~ital/kataoka/kadokawa-b2.html#sotoどこから読んでも面白い本だし(つまり文庫向きだ)、単行本はかなり重たいので文庫で買い直したいが、問題は単行本を買ったのは今年のことであ…

NEIL YOUNG & CRAZY HORSE、二年ぶりに来日

東京は11月14日、15日と武道館。ぴあにはもう出ている(#)。http://www.pia.co.jp/hot_music/index.html二年前のフジロックではニール・ヤングを諦め、バーナード・サムナーのてろてろしたギターと音痴なボーカルを、体はもみくちゃ、顔はしわくちゃという…

ぼく(たち)の好きな冒頭4.5

目が覚めて、オオタタツユキが最初に見たものは、3チャンネルの粘土アニメだった。さっき見たときは、不思議な体操をしている人々が映っていたはずだと思い、自分の記憶が飛んでいることに彼は気づいた。画面の中では、カンガルーに似た奇妙な生き物が、飛行…

草餅による市川由衣(http://www.sanspo.com/geino/top/gt200309/gt2003092402.html)のキャッチフレーズ。http://d.hatena.ne.jp/Stratos/20030924MOZUさん、おもしろSGILL。

新宿高島屋脇のアンティノックで、yageの来日公演千秋楽へ。yageはドイツのエモコアバンドで、彼らを招いたenvy(http://www.sonzairecords.com/)と共に、仙台から北九州まで、12日間で10公演を行った。1組目にnine days wonder(http://www.catune.com/)…

リキッドルーム9周年アニバーサリー公演で、今日は無戒秀徳ソロ名義での出演のはずが、19時を10分ちょい過ぎて、ステージに4人のむくつけき男ども。ザ、ZAZEN BOYS、奇襲作戦的に本州初登場。レポート待機中。

飯田橋駅の裏、つまり法政大学から土手沿いに駅の方まで歩いて行った途中に文教堂書店が新しくできて、照明の明るいカラッとした店だけれど、3フロアでかなり広いし雑誌もいろいろ置いているのでなかなか良い。そこで津田大助『だからWinMXはやめられない』…

ぼく(たち)の好きな冒頭4

『吉野太夫』という題で小説を書いてみようと思う。といっても、誰もがよく知っているあの吉野太夫のことではない。京都島原(本当は六条だということらしいが)の名妓吉野のことではなく、同じ江戸期でも、中山道は追分宿の遊女だったという吉野太夫のこと…