2004-01-01から1年間の記事一覧

ぼく(たち)の好きな冒頭 9、あるいは、『青白い炎』を読むつもりじゃなかった

四つの詩篇に分たれ、九百九十九行より成る、英雄対韻句(ヒロイック・カブレット)の詩『青白い炎』は、その生涯の最後の二十日間に、アメリカ合衆国アパラチア州ニュー・ワイの自宅で、ジョン・フランシス・シェイド(一八九八年七月五日生れ、一九五九年…

まがじなりあ・あちらこちら 5 * きれぎれ文学考察 5

今度書こう、と思って雑誌を積んでおくのだけど、ふっと気付くと2週間くらい経っていて、もういいや、つまらん、となることは数数え切れない。でもTBSラジオで糸井重里がやっている「ザ・チャノミバ」で*1、糸井氏の相手役になってバービーボーイズのKONTAみ…

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デリダデリダうるせえなぁ。

『週刊ヤングサンデー』買う。平田裕香(http://www.nigun-niiba.co.jp/yuka/)のグラビア、なんか久しぶり。思えば平田とも細く長いお付き合いだ。ムックも買ってるしそんな細くはねえけど。平田裕香のグラビアの良さをなにかに例えるならどんなだろうね。…

ちなみにその朝日新聞、Mさんが教えてくれて慌てて今日めくってみたら、亀和田武が『sabra』について、いいこと書いてンじゃねえか(金井美恵子も自作再訪してるしよ)。二段落だけ引かせてちょう。 小学館といえば、……、忘れてならないのは「GORO」「写楽」…

日曜日の朝刊、おれんちは朝日新聞だが、一面下のスペースに筑摩書房が広告を出していて、そこに載っていた本がちくま文庫の『定本 畸人研究Z』(→amazon)ただ一冊だったのでアレっと思った。本のクォリティが大々的な広告に見合わないという意味ではもち…

カブりそうで棲み分けてるAFRAとDOKAKA(http://www.dokaka.com/index_jp.html、http://cpii.hp.infoseek.co.jp/dokaka/)の直接対決に、デブラージとケーダブのディスり合戦の何倍か興味がある。そしてそれは意外にすぐそこ(?)

まがじなりあ・あちらこちら 4

ぴあ見てもスパ見てもポール・ウェラーの取材記事を手掛けているのは増井修なのな。おれこの人嫌いじゃないしだいぶ前には単行本も読んだことあるのだが、JTが出している『分』(http://www.jtcs.co.jp/communi/bu.html)の記事までやってるのを見ると唖然と…

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ケッ、今日もゲーセン寄ってゼータやってきたら、あっという間に千円スッちまった。こっちは「回避」なんだから、CPUを格闘モードにしてくるなっての。ギャプラン一筋のおれ、どうもゼータDXの新しいモビルスーツどもの手玉に取られてる。かと思ったらガブス…

まがじなりあ・あちらこちら 3

用向きで神保町。専大そばだったので、@ワンダー、日本特価書籍(実は改装してから初めて行った)、信山社と見てまわる。『みすず』6月号(http://www.msz.co.jp/monthlyreview/)にはバルトの絵画と彼自身のつながりを浅田彰、小林康夫、高橋睦郎が気まま…

ぼく(たち)の好きな冒頭 8

書くことでも、ほかのこととおなじで、幸運は助けになる。ジェラルドとセーラのマーフィ夫妻と出会ったことは、わたしには職業的にも個人的にもたいへんラッキーだった。そのことではふたりの幼い娘に感謝している。ジョージ・ワシントン橋の北十九キロのハ…

2004、コンビニ雑誌からエロ本へ

『Time24』という雑誌をコンビニで見つけて度肝を抜かれた。これはコンビニ雑誌ではない。マンガもないしカルチャー欄もないし水着グラビアもない。単なるエロ本である。しかしだからなんだというんだ。表紙一面に風呂場でビキニ姿で笑う女性の写真を取り囲…

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最近届くスパムはどんどん質が高くなってきていて、出会い系の癖に素人女性を装ったメールなど読むと、「この人、本当にどこかの掲示板で一緒だったのかも。だってほとばしるこのリアリティ。」などと考え込んでしまう水準の高い(つまり迷惑な)ものもある…

id:erohenの熱心な作品紹介にも影響されて、板橋ワーナーマイカルまで行って是枝裕和監督「誰も知らない」を見た。吉田健一は意外にもあまり映画を見ない人だったようだが、氏が感想を求められたら「この映画には刻々と時間が流れてゐる」とでも評したかもし…

まがじなりあ・あちらこちら 2

上の文章に繰り込むと自分が思っているのとはちがう意見・文脈ができてしまうのでそうしなかったが、奇しくも山本精一がこう言っている。 昨年は近しい人が次々と亡くなる、<未来的な展望が見え>ない一年だったそう。 山本 そやなあ。神様にさえ祈りたいっ…

□<妙に良かった>といえば、中森明夫の哀愁あふれる金井美恵子『目白雑録』書評を紹介していなかった。 生活の美学者としての作家、卓抜な人性批評家(モラリスト)が日常の内にひらりと鋭い批評眼を光らせる。その真髄がファミレスとコンビニ食とB級アイド…

□1日の「ドレミノテレビ」は良かった。オープニングでUA(番組では「ううあ」)が、「みんなは夏休み、どうだった?」と視聴者にたずねた後、「ううあはお歌をたくさん歌ったよ」と答えるという、ただそれだけの一言が妙に良かった。今週末の野音は、残念な…

上野まで来てまだ20時前なら、行くところは一つっきゃないだろ、そんな気分で小雨の中自転車は不忍通りを滑っていくのだ。中途にある千駄木駅前のカフェで『ドン・キホーテ 後篇(一)』(岩波文庫)(→amazon)を読み終え、往来堂書店(http://www.ohraido.…

SPIRIT SOUL FLAVOR Vol.3

確かに幕張では「SENSATION」で、一瞬視界が塩っ辛い水で曇った。それは認めよう。しかし正直言って、先週のSUMMER SONICのBEAT CRUSADERSは、よく判らないうちに終わってしまったというのが本音である(曲が短いから、大体いつも<なんだかよく判らないうち…

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本体の方では一足先に告知していますが、8月31日をもって、本体のサイトのURLが消滅します。それに先んじて引越し準備をしており、移転先はこちらになります。引き続きよろしくお願いします。

わざわざ書くことじゃないが昨日のにせんねんもんだい(http://www.cmo.jp/users/2000nen/)のライブの帰りにもカラオケ(もちろん渋谷パセラだ!渋谷を支配しているのでは誰だ!)で「SENSATION」などを熱唱していて、とどまることなくビークル熱が続いてい…

神保町で『ファウスト VOL.3』(講談社)(→amazon)、高橋悠治『高橋悠治 コレクション1970年代』(平凡社ライブラリー)(→amazon)、浅羽通明『アナーキズム 名著でたどる日本思想入門』(ちくま新書)(→amazon)、『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネ…

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http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0800.html千一冊書評を達成した松岡正剛、こんな本(『AKIRA』)も取り上げていたのか。ストレートに書評をやるのかと思いきや、85年の筑波万博の回想に持っていくところが面白い。自分が好きなのは『V.』の書評(http…

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http://d.hatena.ne.jp/wtnbt/20040715#p1第131回芥川・直木賞選考前後に行われた、豊崎由美×大森望の対談記事(http://media.excite.co.jp/book/news/topics/089/)を受けての文章。こういうバランス感覚のある文章が読めるからネットは楽しい。 やっぱりい…

後藤明生『汝の隣人』(河出書房新社)、山本七平『「空気」の研究』(文藝春秋)が届く。 九月のある夜更け、GがKの短編小説を読んでいると、救急車のサイレンがきこえて来た。しかしGは、そのまま読み続けた。 Kは、あのチェコの作家のKではない。つまりK…

Catune(http://www.catune.com/)の宣伝文曰く、<サンフランシスコのポリティカルポストロックモンスター>であるところのFROM MONUMENT TO MASSES来日公演を見にO-NESTへ。ロッカーが1階エレベーター前から、バースペースに移っていた。大学のイベントで…

深夜プラスワンで小塚毅之撮影『内田さやか写真集 Shiny Stocking』(アスコム)買う。完全にジャケ買い(しかしジャケ買いでない写真集購入動機があるだろうか?)、しかしより正確に言えばタイトル買い。「シャイニーストッキング」なるフレーズ、到底常人…