インサイターhttp://home.att.ne.jp/delta/insighter/)27日分や、『週刊新潮』の久米氏の過去の問題発言を批判的に紹介する記事など、ニュースステーション久米宏降板関係の文章をつらつらと読む。そういえば『Invitation』5月号で、古舘伊知郎はつぎのような発言をしている。取材時に、キャスター就任の話は、それが噂程度であっても、彼の耳に入っていたのだろうか。

ちなみに聴き手は森達也。インタビューは、古舘氏の発言の間に森氏の文章が時折挿入されるスタイルで書かれている。インタビューでの古舘氏のトーンは、総じて暗い。尤も、自分は<テレビメディアそのもの>と語る氏のことだから、それが一分の自己演出もないものだとは、信じ切れないけれど。

「……情報バラエティというジャンルは確かに自分の中で先細ってますね。でも報道志向でもないんです。自分がよって立つジャンルが見えなくなってきています。トーク番組の司会だって俺よりうまい人もいるだろうし。でもトーキング・ブルースだけでやってゆこうという気もない。やっぱり軸足はテレビですから。だから見えなくなってます。今までは『かっこいいじゃん、俺のジャンル不明瞭』っていう感じがあったんだけど、それがちょっとつらくなってきている」
「いつからですか?」
「最近です。どうしたらいいか本当にわからない。だから今回もこの取材を受けたんだと思うんですよ。……」