飯田橋駅の裏、つまり法政大学から土手沿いに駅の方まで歩いて行った途中に文教堂書店が新しくできて、照明の明るいカラッとした店だけれど、3フロアでかなり広いし雑誌もいろいろ置いているのでなかなか良い。

そこで津田大助『だからWinMXはやめられない』(インプレス)、『Sound & Recording Magazine』10月号買う。『サンレコ』はクラフトワークLFOロキシーミュージック、そしてWIREのレポートにはDAFの写真と、とても2003年9月に出た雑誌とは思えないラインナップだ。

目当てはもちろん、ラルフ・ヒュッターのインタビュー。やっぱり面白い。ニューアルバム『TOUR DE FRANCE SOUNDTRACKS』の「ELEKTRO KARDIOGRAMM」(電子心電図)で使われている呼吸音や心臓の鼓動の音は、いずれもヒュッター本人のものをサンプリングして使っているそうだ。またインタビューの最後でヒュッターは、日本をふくめたワールドツアーへの意気込みを語っているが、その後にちょっと良い話を披露している。

そういえば、さっき言い忘れたけど、去年の9月にパリに居たとき、シテ・ド・ラ・ミュジークの展覧会でクラフトワークのロボットが展示されたんだよ。その後、クラフトワークが日本やオーストラリアをツアーしていた間、ロボットは展示され続けていて、ロボット音楽でロボット・バレエを披露していたんだ。でも、ロボットはもうすぐデュッセルドルフに戻ってくるから、次回のツアーではロボットをまた使えるよ。

幕張のライブにロボット人形が欠席したのには、こんな理由があったのか。それにしてもこの部分、短い文章の中にやたらと「ロボット」ということばが出てきて、ヒュッターがどんな調子でインタビューに答えていたのか判らないけれど、なんだか無性にかわいらしい。