飯田橋文鳥堂で小島信夫と森敦の『対談・文学と人生』(講談社文芸文庫)買う。

…「買う」はいいけど、これは生半可な気持ちで取りかかれる書籍じゃない。つらつらおいしいところをつまみ読みして取り澄ましていられるような本じゃない。不意打ちの店頭でおれは震えた。

しかしここ数年の古本ブームやそれに伴う復刊ブームで、何が来ても動じないというか、悪い意味で感覚が麻痺しかかってた昨今、この初書籍化のインパクトはデカい。あとは小島の『島』や『作家遍歴』、もしくは『菅野満子』『寓話』『美濃』あたりの保坂和志が賞賛する作品が復刊し、後藤明生の『壁の中』が文庫で出るか、おなじく後藤の最後の長編が単行本で出るかしたらおれはもう当面のガツガツした復刊希望はないや。

それでもって地味に世田谷文学館で小島×保坂の第二弾が組まれていることを、K村がそっと教えてくれた。

http://www.setabun.or.jp/event17.htm#college

前回のジュンク堂は野暮い用事で行けなかったので次は万難を排して行く。のちにDVDブックになると書いてありますね。