東京堂書店で、まだ前著『魅せられて』も買ってないのに、大好きな『ブヴァールとペキュシェ』(岩波文庫)についての未収録批評文が載っていると知って蓮實重彦『表象の奈落』(青土社)、三島由紀夫藤田三男編『写真集三島由紀夫'25〜'70』(新潮文庫)、『blues & soul records no.72』吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ特集(ブルース・インターアクションズ)、特集されている竹中英太郎はよく知らないから(買わんで)いいかなと思って立ち読みしたら竹中労の父だと知ってヒッツカンダ『彷書月刊』、あとPR誌を何冊かを買った。

それとコンビニで、ROVOから3人くらいサポートで出ると知って、というかそれはほとんどROVOなんじゃないかと思うがiLLと、まさか売り切れないとは思うが一応円盤ジャンボリーの通し券と、来年2月の「ホナガヨウコ×にせんねんもんだい 音体パフォーマンス」と(チケットに<※大音量の公演となりますので、状況により耳栓などをご利用下さい。>とあるのが非常に面白い)のチケットを買った。

週末にとんびのからあげさんの新居を拝見し、当然古書店仕様の無愛想でたくさん入る鉄製の本棚も隈なく拝見し、酒のせいか本のせいか大いに愉しく酔ったのだが、その愉しさとは裏腹に、いつも友人知人の本棚を覗くとき、おれの目は決して笑っていない。真剣勝負だから。とんびのからあげさんの培った読書大系と書物の宇宙が集約された本棚に、おれのそれが太刀打ちできるはずはないのだが、それでも初めての本棚に向き合うときはいつだって真剣勝負だ。結果こてんぱんにやられて、携帯電話のメモにひっきりなしに聞いたこともねえ書名を打ち込み続ける仕儀となったが。上の最初に書いた3冊は、その夜の体験のなかで、これはすぐ買わねばと思った3冊です(というかすぐに買える本は3冊きりだった!)。