まがじなりあ・あちらこちら7 −『kitten』ですごい対談を読んだ

御苑の模索舎岡村詩野の『kitten issue6』(http://www.kittenmagazine.net/)、北田暁大1面インタビューの『図書新聞』、鎌田哲哉編『LEFT ALONE 構想と批判』(「重力」編集会議)を買った。

キトゥン誌のLimiter Express(has gone?)(http://www.limited-ex.com/)特集は7ページに亘るまとまったもので、メンバーの考えが判って面白かった。ギターボーカルの飯田仁一郎のグランド・ロイヤル周辺への思いとポップミュージックへの志向。最近のポップアルバムとして想い出波止場の『大阪ラ』が挙がっていた。

しかし書いておかないといけないのはイルリメhttp://illreme.com/modules/mailbbs/)の連載「イルリメの毎年気分は受験生」だ。ゲストの吉村智樹http://blog.excite.co.jp/yoshimura/)が大阪弁で繰り出す<8年くらいかかって><全部降りた>という<東京都内の駅>にまつわるトークに爆笑した。氏によれば東京には、アンニュイな時、はじけたい時など、その日の気分にぴったりな駅が必ずあるという。

イルリメの質問に応じて即座に回答される駅名とその理由がすばらしい。アッパーになりたいときは神楽坂、無茶苦茶エキサイトしたいときは鳩ノ巣、失恋したときは浜田山・・・という感じなのだが、その理由が予想もつかない。突拍子もない。昨年の「萌え」ブームを、秋葉原再開発によって秋葉原という街が放った<最後の叫び>だと断ずるのは一つの批評だ。吉村氏は聞き手の気分に応じて最良の駅を提案する、駅のディスクジョッキー。