6.初日のおまけ

ROVO見て延々歩いて、シャトルバスのほとんど終バスにちかいやつに乗り込んで、まあ落ち着いたと思ったら、横からエンジン吹かす爆音が挑発的にならされて、二台のバイクが現れた。ともに二ケツしていて、片方はハンドルのところに日の丸国旗を掲げていて、ボディカラーも白と赤。最初はおもしろがって見ていたが、二台がするするとバスの先にたって走り始めると剣呑な雰囲気に。バスを挑発するようにノロノロと蛇行運転・ときおり後ろの男がバスにちらちらと視線を送る。疲労困憊、残ったエネルギーはすべて最後のステージに置いてきた、というようなバスの乗客は徐々にいらだちを隠せずに、「死ね」「死ねばいいのに」「轢かれるよあれ」など毒づくも現実には無力。このノロノロと無力な罵りの対峙は15分は余裕で続いたはずだ。幕切れは飽きた二ケツがどこかの角を曲がって去っていったところ。背中に「死ね」「死ね」の大合唱を浴びていたって連中は知っていかどうか。どっと疲れておれはすすきののカプセルホテルに帰還したのだった。