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こんにちは。

方々でまるで自分にプレッシャーを加えるように(近所に加圧フィットネスができたらしいので行ってみたい)言って(若干自慢気に?いつも以上に小鼻をふくらませて?)回ってるのだが、現在、おれは取り憑かれたように自身の英語読解力を鍛えている。さいしょは、Nabokovの"Ada or ador"をちょっとでも原書で理解したいがため(だって翻訳が酷いことには定評がある)(もっと前から読んでみたいという気持ちはあったものの、ちょくせつおれの背中を押したのは、11月に読んだ若島正の『ロリータ、ロリータ、ロリータ』(作品社)で、中のある章でAda or adorのとあるシーンが和訳されて引用されており、そのなんてことない情景におれ完全にノックアウトされた)だったが(若島氏の話ばっかになるけれど、『ユリイカ』世界文学特集の鼎談での、先生の発言には勇気をもらう気がした)、だんだん筋トレに際限なくのめりこむ俄かマッチョみたく、動機がよく判んなくなってきちゃった。

ということで、現在、行方昭夫、柴田元幸河野一郎、朱牟田夏雄(スターン!)、別宮貞徳、安西徹夫、斉藤兆史、小鷹信光、春樹村上ら、文学寄りの学者、翻訳者による翻訳本・読解学習書・トリヴィアルなエッセイ本を、盛りが付いたように買い漁り(おもにamazonの「おすすめの商品」から芋づる式に!「おすすめの商品」があればメシ何杯でも食えますおれは。でもそんな人、掃いて捨てるほどいますよね、ふふ)、読み漁っているのだ。さっきも出先でね、買いました(ビニル袋をガサガサやりながら)、澤井繁男さんの『英文読解完全マニュアル』(ちくま新書)。ちくま新書は実践的な英語本をいろいろ出しています。

この分野、まったく未開だったからいろいろ面白い(世界文学も流行りだというし、自分みたいな奇特な本読みが若い人にもたくさんいるだろうから、この分野のブックガイドをちょっとずつやっていったらわりと面白いのかもしれない)。この分野ならではの面白さというと、たとえば朱牟田先生の『英文をいかに読むか』(文建書房)は、初刷りが1959年なのに、未だに版を重ねて普通に読まれていたりする。こういうことが、この分野ではザラで、古いお化けみたいなのと新しいのが、おなじ書店棚で勝負し合っているのが面白い。まあ小説でもなんでもそうかもしらんけど(でも学閥というか、この人の弟子筋がこの人、みたいなたどり方ができるから、やっぱりちょっとちがうと思います)。

そしてちょっと力がついたと思っては、フィッツジェラルドヴォネガットなどの原書にトライするのだが、そのたびもちろんパッキリハネ返される。されるけれど、すこしずつadvanceしている感じが分かったりすると、この上もなくうれしいのだ。学習するボク、みたいな。ボク、大丈夫!、みたいな。

そんなズブズブのamazonのカモにとっては、PenguinのPopular Classicsシリーズは強い味方。古典ばかりをあつめたペーパーバックのシリーズで、いちりつ緑の表紙の無表情なやつらだが、525円均一で、新分野に切り込むうちにどんどんやせ衰えていく財布には、たいへん心強いんだ。おれはこれで華麗なギャッツ氏の悲劇や、異人コンラッドの冒険たんなどに日々、全身でぶつかっては跳ね飛ばされているのだ。まるで『ダンシング・ヴァニティ』の無限に自傷する医師のように。

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※↑アフィリエイトじゃありませんよ!純粋なる紹介の気持ちです。といって、アフィリエイトが純粋な気持ちでないということではありませんよ!、あ、でも、グーグルのアフィリエイトになってしまっている気がするこのURLは。