「生きていたスーフリナイト」開催

スーフリナイトは生きていた! 7月20日(土)、四年ぶり五度目のスーフリナイトをお届けする。騒がしい夏の渋谷、道玄坂の地下で、大人のバカ騒ぎをお送りする。

我々は自分らしい人生を積み重ねているだろうか? はんぶん流されながらここまで来て、多少満足であったり、不本意な点もあったりするが、人生の濁流はアンコントローラブル、それをふまえての自分、ということで、よろしかったでしょうか?

まさにそのような来し方を80年続けてきた作家・小林信彦は、卓抜した小説論『小説世界のロビンソン』(新潮文庫品切れ→『面白い小説を見つけるために』光文社知恵の森文庫も品切れ)において、自身にとって理想の小説を、<登場人物とともに長い人生を生きたと実感できるような小説>だと言っている。それをまねて言えば、「生きていたスーフリナイト」で繰り広げられるDJは、「その人自身の人生が浮かび上がって、せり上がってくるようなDJ」に他ならない(あまりまねられてないし、他の出演者に確認してないけど、きっと他ならない)。

だからそれぞれの人生というものを楽曲のレイヤーを通して透かし見ていただける、そんなゲストをお呼びした!
まずは西から、DJ 乱視読者こと、若島正氏。日本を代表する英米文学者・翻訳者にして、ナボコフ研究と詰め将棋の第一人者。ちなみに今回のブッキングはゴールデン街の将棋バー「一歩」にて行われた。はるばるスーフリのために、京都から駆けつけてくださいます。
そして東からは、DJ 敗者たちの想像力こと長谷正人氏。社会学者にしてメディア論、映画論など、広範なジャンルで健筆を振るい、昨年は読ませる山田太一論『敗者たちの想像力』(岩波書店)で読書家を唸らせた博覧強記。
全く分野も地域も異なるお二人ですが、学外の仕事もしながら立派な教育者であるところ、充溢するなんともいえない人間的魅力とユーモアなど、共通点が多い。お二人とも初めてのDJとなり、今後またお知らせしたい趣向もあります。
つとめて軽妙洒脱を装いつつもわりとアップアップなDJを楽しみながら、先生方の、そしてスーフリレジデントDJ たちの来し方の厚みとうねりを、小高い丘に上がって悠然と見晴るかすような体験を、味わいに来てください。…というか、けっこうオカシな企画だと、思う!

◎生きていたスーフリナイト
●日程/ 2013年7月20日(土)
●時間/ 17時〜21時30分
●場所/ BAR SAZANAMI(渋谷区円山町5-3 萩原ビルB1階/03-6657-3870)
●お代/ DOOR 1500円
○DJ / DJ BIG LOVE(スーフリナイト)、横文字三郎(スーフリナイト)、地球宇宙、そして我ら(スーフリナイト)、かちゃくちゃ(スーフリナイト/大衆決断)、ryuto taon
○LIVE/ ryuto taonと抱擁家族
○Special Guest DJ/ 若島正 a.k.a DJ乱視読者、長谷正人 a.k.a DJ 敗者たちの想像力 and more guest TBA.

とりあえず最初の告知。タイムテーブルほかは追って!