ryuto taonと抱擁家族の近況と歌詞

次回のスーフリナイトにはひっそりと、スピリチュアルダンスロックバンドryuto taonと抱擁家族も出演するのだが、相変わらずこの、冗談なのかガチなのか、前者からゆるやかに後者に移行してしまい、後戻りが利かなくなったのか、リアクションに窮する表現を…

夏の小谷野づくし

モダン・ホラーともいうべき山田太一の『異人たちとの夏』(新潮文庫)は、『牡丹灯籠』を現代化したものだが、これら全て、あるいは四代目鶴屋南北の『東海道四谷怪談』でも、恋あるいはそうしたものに敗れて死に、怨霊となるのは「女」である。これが東洋…

スーフリナイトvol.4 ゲスト発表

8月29日(土)の開催まで、一ヶ月を切ったスーフリナイトvol.4。 気になるスペシャルゲストは今回は3組! いずれもひとくせふたくせな顔ぶれ! 一挙にご紹介しましょう。まずはウェブサイト「インサイター」を運営する、ブロガーの真実一郎さん。 http://blo…

スーフリナイトvol.4 ゲスト発表

本を読んでいるとたまにある、忘れがたいあとがきの結びのところ、三つ

このようなむしろ論理的な細部の構築と、必然の線に沿った徹底的な磨き上げと、装飾的・敷衍的要素の排除とは、謙虚なチェーホフの晩年の世界へと私たちを導いてくれる。それは抒情でも諦めでも「明るい未来への確信」でもない、そのような言葉よりは遥かに…

まがじなりあ・あちらこちら15 佐藤友哉の小説は読めないが自己言及的な随筆は好きだ

新潮社『波』7月号より。 僕は今年で、作家生活八年目をむかえる。八年ものあいだ毎日小説を書いた結果、いろいろ成功して、いろいろ失敗して、思い出ができて、悔いが残って、大切なものができて、大切なものを失って、(中略)そして後輩作家ができた。こ…

バッパーズ30周年・名阪東クアトロツアー最終日で意外なことを知ったこと

吾妻光良&The Swinging Boppersは相変わらず東京でライブがあったらぜんぶ行っている。来月はライジングサンでも見ますし、先月はDVD発売記念のインストアにも出かけました。18日のクアトロのライブではLEYONAのゲストによる「静かなるジョージ」、貴重な「…

買った本の名前だの値段だの買った場所だのを打ち込んでいく作業を始めて十数年…。蔵書と年の数ばっか増えてって十数年…。 5月から更新をほっといたら、部屋のなかの紙袋と未記入の蔵書が増えて、部屋も自分の気持ちも落ち着かず、しぜん、夜の出歩きや人づ…

スーフリナイトvol.4

2年4ヶ月ぶり4度目のスーフリナイトを浅草で開催する。前に3度お世話になった千駄ヶ谷Loop-lineから浅草Stellaへ。春先、浅草に引っ越した友達の家にあそびに行く途中、たまたま見つけた会場。「浅草のliquidroomを目指す」という気宇壮大なような別にそうで…

スーフリナイトよたび

ryuto taonと抱擁家族の拡大反省会、そして次回ライブが決定

6月1日のライブは面白くやれた。前日の一夜漬けのスタジオ練習がこれまでで一番よい内容だったので、それ比べると劣るけれどスタジオの完成度をライブハウスに持ち込むのは無理というものだ。だいたいこのバンドには決まった歌詞がない。MCはほとんど即興で…

ただ買ったものの名前を羅列するだけのブログなんか書くつもりじゃなかった1

5日、都内タワーレコードで。Questionposted with amazlet at 09.06.06KIRIHITO Pヴァイン・レコード (2009-06-03)売り上げランキング: 2677Amazon.co.jp で詳細を見るCARRY THAT WEIGHT IIposted with amazlet at 09.06.06オムニバス スリーピースリービー …

ぼくたちの好きな冒頭14 J・G・バラード『ヴァーミリオン・サンズ』

一夏のあいだ、雲の彫刻師たちはヴァーミリオン・サンズからやってくると、ラグーン・ウエストへのハイウェイの横にならび立つ白いパゴダにも似た珊瑚塔の上を、彩られたグライダーで飛びまわった。中でもっとも高い塔がコーラルDであり、ここには砂礁脈から…

ライブが急遽きまった

かちゃくちゃがわりと必死に叫んでryuto taonが涼しそうにラップトップを操る、スピリチュアルダンスロックバンド・ryuto taonと抱擁家族の三度目のライブが急遽決定した。ライブハウス主催の企画に呼んでもらった。 ●ライブ詳細 UNDER THE BRIDGE vol.3 日…

ヘンな文章が好きだ9 昆虫食研究家・内山昭一氏が放つポエジー

あれ、なんかおかしいな。以下に紹介する異色のレシピ本・内山昭一『楽しい昆虫料理』(2008、ビジネス社)は、先日ryuto taonの宅にあそびに行ったとき(id:breaststroking:20090504#p1)に借りてきたもので、手に取ったときは、カマキリの南蛮漬けだの、ハ…

ヘンな文章が好きだ8 / ナボコフ日記 revisited1 ナボコフ『プニン』メモ

今週末は日本ナボコフ協会(http://vnjapan.org/)の年次大会が外語大である。http://blogari.zaq.ne.jp/propara/article/10/前回参加した東京海洋大学での大会では、碩学ブライアン・ボイド夫妻からサインをいただけて嬉しかった。今回気になるものには、グ…

ヘンな日本語が好きだ おまけ•すばらしい食虫本の世界

→長くなったので日をあらためます。 始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)posted with amazlet at 09.05.14宝彩 有菜 光文社 売り上げランキング: 1002Amazon.co.jp で詳細を見るスワミ・シヴァナンダの瞑想をきわめ…

ryuto taonが初心者におすすめする、スピリチュアルに暮らすための本たち

ここでは彼の本棚(もちろん手作りである)から、断腸の思いで5冊だけ、入門的良書をえらんでもらった。pop的リコメンデーションもそえてご紹介する。○シヴァナンダ•ヨーガ•ヴェーダーンタ•センター編著 菊水美佳訳『スワミ•シヴァナンダの瞑想をきわめる』…

きれぎれ文学考察7 ryuto taonといっしょに雑草を食べ、インタビューする

さいきんどうも、ryuto taonの様子がおかしい。ryuto taonというのは自分がやってるスピリチュアルダンスロックバンドryuto taonと抱擁家族(http://www.myspace.com/hoyokazoku)のトラックメイカーのことである。この男むかしから、瞑想をたしなんだり、と…

きれぎれ文学考察6 前田塁をつつむたくさんの守護霊、あるいは蔵の中の古い刀の話

文芸評論家・前田塁ことオルタナ系文芸編集者・市川真人の活動をおれは十年ちかく見つづけている。2001年1月から実務責任者となり、デザイン、書き手を新たにし、一気に『早稲田文学』を立て直した氏の仕事を、リニューアル直後の早稲田文学がおれの本棚にい…

ぼくの好きなアーカイブ1 高橋ユキヒロ「Ark Diamant」(1983)

1983年の高橋幸宏(当時はユキヒロ)のライブツアー「YUKIHIRO TOUR 1983」は、鈴木慶一、立花ハジメ、コクトーレーベルのビル・ネルソン、ABCのデヴィッド・パーマーなど、豪華なメンバーを擁して行われた(http://sound.jp/dbymo/history1983.html)。その…

きれぎれ文学考察5 サタミシュウ始末/覆面作家サタミシュウを「追い詰める」

このまえ(といってももう先月のことだ)、有楽町の三省堂書店、新刊コーナーを覗いていたら、サタミシュウフェアが展開されていた。新刊が刊行されたのだ(『はやくいって』角川文庫)。前フリしてからだいぶ経ってしまった。サタミシュウ解決篇を書いてお…

ヘンな文章が好きだ・番外編「千葉のジャガーさん」

TV

て有名なひとなんですか?『スタジオボイス』の動画サイト特集(特集監修の宇川直宏の誠実な仕事ぶりに打たれる)で宇川氏が対談している。大変な富裕な実業家であるのに、奇抜な格好をして自身で出演、作曲、うた、撮影、編集を行った映像コンテンツを制作…

サイト名変更

サイト名変更しました。愛着のある名前なのでいつも書いているところにつけておくのが相応しいと今頃思った次第です。書くことは変わりませんが、よろしくお願いします。

Hello.Since Wednesday,I've been in London.Everyday I've been walking in London like boro-zokin. Used bookstores in London are a bithard and difficult for me.Shikii ga takai-kanji.I have to study harder about foreign books.And I experienced…

なつかしい友への誤配された手紙(7日〜9日)

飛行機乗りつぎ15時間(たぶん)。はるばるニューヨークはマンハッタンまでやって来ました。ZAZEN BOYSのライブを目撃するのをひとつの目的にしていたのですが、一昨日(7日)のニュージャージー公演は見られず。NJはNYに隣接していますが、会場はマンハッタ…

まがじなりあ・あちらこちら番外編 感傷的な散歩、あるいは雑誌、われ逝くもののごとく

やる仕事が劇的に変って、ネットもやってないし新聞もあんまり読まない暮らしになっちゃってる。よくないんだけど不便さはあまり、ない。だもんでジュンク堂で立ち読みしてたら、雑誌のフロアで『本の雑誌』(本の雑誌社)の一大フェアをやっていて、なにが…

石田徹也展でわたしは

「石田徹也 −僕たちの自画像」展を見るために練馬区立美術館に行ったのは、文学フリマを出たその足で行ったわけだから11月のはじめか。http://www.tetsuyaishida.jp/announce/nerima/index.html現代の東京とか大都市のことをよく否定的にいうときに、「地面…

2008年わたしの最良の書籍20冊

1994年から買った本、読んだ本のリストをつけている。リストには簡単な読後の評価もつけている。 そこで去年、高い評価を与えているもの20冊を選びだした。機械的に上位のものを抜き出して、なかで読んでいるときの高揚感が思い出せるものを残した。刊行年が…

金縛りTV、そして再起

TV

○おとついの『ボクらの時代』(フジテレビ、毎週日曜7時〜7時30分)は岩井志麻子、西原理恵子、中瀬ゆかりというbrutalな顔合わせ(全員同い年)。さいしょは見るともなく見ていたが、5分も経つと、どの場面どの場面見ても西原が広末に見えることに気づき、…